川口ショッピングモールの東端の位置から旧川口川の河岸、川口川閘門跡のガード周辺を展望しました。霞ヶ浦舟運で繁栄した川口町は、川口川の両河岸に長く延び、河岸には数多くの商店、倉庫、土蔵が建ち並んでいました。『目で見る土浦・石岡・つくばの100年』(1997年、郷土出版社)には、川口川と川口町を高い位置から俯瞰した風景写真が載っています(p.74)。1932年(昭和7年)の朝日橋周辺の風景です。繁栄時の川口町の状況が手に取るようによくわかります。建物は川口川の両河岸にびっしりと建ち並び、間口が狭く、奥に細長い構造の倉庫の家並が重なり合って見えています。両河岸には幅の広い道が通っています。 現在の風景に当時の面影は残っているかどうか周囲を見回してみましたが、線路近くの数軒の建物だけが当時の面影を残しているのみでした。町並みの変貌ぶりに驚かざるを得ません。
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