『航空写真集 茨城県』(1983年、茨城新聞社)の「土浦市」(pp.172-173、1982-1983年撮影)を見ると、当時の港町(航空写真に記録されたのは港町一丁目辺り)には建物はまばらで、田圃や砂利置き場などが多かったことがわかります。現在の港町の宅地は1980年代以降に造成されたのではないでしょうか。また『目で見る土浦・石岡・つくばの100年』(1997年、郷土出版社)には、1932年(昭和7年)の旧土浦町の航空写真が載っています(p.72)。この写真を見ると、当時の港町は全てが田圃だったことがわかります。これらの写真からは、港町が近代から現代にかけて急速に変貌してきたことがわかります。港町が都市化されたのは、土浦駅東口ができてからのようです。湖岸の軟弱な土地にこのように宅地を造成したことがよかったのかどうかについてはかねがね疑問に感じていました。このような湖岸の土地は公園や公共施設等の用途に使うのがよかったのではないかと思います。
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