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(L版)水郷・JR鹿島線という絶好の視点

分類: (L版)〔00/01〕元日の水郷路・鹿島詣
(登録日: 2000/04/30 更新日: 2009/01/10)

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水郷という土地の特異性


千葉県と茨城県の境界にまたがる水郷地帯は、霞ヶ浦*周辺地域の中で極めて特異な成り立ちをした土地です。利根川から流れ込んだ土砂が堆積して陸地となり、さらに干拓をして陸地が拡大し、真っ平らな土地が形成されました。20世紀の半ばまで、この土地に広がる水田では舟が使われ、縦横に張り巡らされたエンマ(=江間、水路)が道路の替わりをなしていました。

河川には護岸堤が巡らされ、常陸川水門によって水位が調整されている現在、陸地が水に浸かることはなくなりましたが、それでも真っ平らな土地の特徴は変わることはありません。
 


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撮影日: 2000/01/01 香取市(旧佐原市)・JR鹿島線から見下ろす水郷


水郷を眺望する視点としてのJR鹿島線


私自身は、極めて人工的な水郷地帯の土地柄に魅せられてきました。『マッピング霞ヶ浦*』でも度々水郷を紹介しています。茨城に帰省する機会が限られているため、なぜかいつもお盆休みの8月に訪れるのが恒例になってきました。その度に風景を眺める時の視点の低さが気になっていました。水平な土地は周囲よりも一段高い視点から見下ろさないと土地全体の様相を把握するのが難しいのです。そこで着目したのがほぼ全線が高架式のJR鹿島線です。さらに鹿島線は水郷地帯のど真ん中を通り、利根川、与田浦川、常陸利根川、北浦と霞ヶ浦*の主要な流域を横断し、佐原、篠原(香取駅周辺)、潮来、鹿島…とこの地域の主要市街を結んでいます。この鹿島線に乗り、その車窓を捉えることで、水郷地帯の特性が手に取るようにわかるようになるのではないか、というのもこの企画の狙いの一つです。
 
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