現在の神宮橋が完成したのは1961年(昭和36年)ということですが、それから約40年を経て、新たな橋が架けられようとしています。延方・大船津間に初めて橋が架けられたのが1929年(昭和4年)、それから30年余りを経過して、現在の二代目の橋に主役の座を譲りました。実は、初代の橋は1980年代まで残っていました。『航空写真集 茨城県』(1983年、茨城新聞社、pp.136-137、1982-1983年撮影)には初代と二代目の神宮橋が記録されています。初代神宮橋は二代目の南側に架かり、大船津側は大船津の岬の南側に架かっていました。1929年に神宮橋が出来るまでの長い間、潮来方面から鹿島神宮への参詣には舟が使われていたわけです。神宮橋架橋以前の水の参詣路・前川は、神宮橋によって参詣路の座を譲り、陸上交通の時代へと変わりました。神宮橋の交通渋滞については『マッピング霞ヶ浦*』でも度々触れてきました。
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