小高干拓の南端と小高舟溜の間に島並第一樋門があります。この地点は行方市島並の霞ヶ浦湖岸の北端になります。干拓地と舟溜の名称に小高の地名が使われていますが、ここで言う小高は、大字小高ではなく、戦後の町村合併前の旧小高村(橋門〜島並、行方市小高地区)の意味で用いられているのではないかと推察します。大字小高の位置はここよりさらに北になります。樋門の湖岸側には小高干拓の護岸堤と舟溜の堤が真っ直ぐに伸びている風景が印象的です。ところで、樋門自体は霞ヶ浦湖岸ではめずらしいものではありませんが、この島並第一樋門は1972年(昭和47年)12月に完成と記されています。樋門としては古い方になるのではないでしょうか。
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