『目で見る土浦・石岡・つくばの100年』(1997年、郷土出版社)には、1967年(昭和42年)にオープンした土浦市営駐車場の風景写真が載っています(p.125)。小網屋の屋上から東方向を捉えた風景です。確かに当時はこうだったという記憶が甦ってきます。この写真を見ると、1967年当時で既に古い建物が少なくなっています。この中で、旅館そめや、飯田屋本店の一角は、かつての川口川河岸の面影を一番残しています。また、川口川に面する大和町側の家並には瓦葺きの倉庫らしき建物が何棟も続いている様子が記録されています。これだけ町の様子が様変わりすると、現在も残る飯田屋本店、棟続きになって残る茨城県佃煮組合の建物は非常に貴重な文化財になっているのではないでしょうか。茨城県佃煮組合の建物の隣は駐車場になっていて、家並の奥深くを見通すことができます。この一角は、1967年当時既に駐車場になっていました。
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