カテゴリ: 筑波山/筑波嶺/筑波山と霞ヶ浦 タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 石岡市 (登録日: 2006/05/16 更新日: 2011/12/10)
筑波山、姥ヶ峰地蔵尊と歴史姥ヶ峰はかって筑波山が信仰対象の重要な山であった頃多くの人々が集まりました。ここは古来から筑波山の名所のひとつとして〔”筑波さん恋明書”、貞亭4年正月(1687年)刊、〔大正2年復刻版〕・筆者蔵に”姥かみね”と記載されています。姥ヶ峰と爺ヶ峰が筑波山中腹の懐に抱かれています。この書にはこの地名とつながって地獄谷、剣の山、無間の谷、三途川、姥かみね、さいのかはら、石地蔵、と続いています。前後の文脈としてここの近く一帯だと思われます。仏教信仰の聖域であったと思われます。場所の各項目には5,7,5,の歌が一題ずつ詠まれています。また、姥ヶ峰には言い伝えがあり、昔、山麓の裕福な農家の老夫婦が息子の病の回復を女体山神社はじめ数カ所祈願しての帰り道、姥ヶ峰で追い剥ぎに斬り殺された。そこに供養の塚が最初に建てられたそうです。姥ヶ峰、爺ヶ峰はむかし、としよりを置き去りにした場所という言い伝えもあるそうです。【参考】筑波風土記・中村ときお・ 崙書房・s49年発行、筆者蔵現在、姥ヶ峰公園の石地蔵は子宝の地蔵、供養の地蔵として多くのひとが訪れています。場所は筑波山、風返峠から土浦市新治方面へ車で向かって5分ぐらいのところです。筑波山恋明書の訳文については菊池真一氏の訳文を参考にさせて頂きました。●菊池氏の筑波山恋明書の訳文です。