カテゴリ: 筑波山/筑波嶺/筑波山と霞ヶ浦 タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 石岡市 (登録日: 2004/01/02 更新日: 2011/12/10)
弘法水 石岡市外内(旧八郷町)<伝説> いにしえのこと、とある坊さまが諸国を巡り歩いていたとき、竜神山麓のここの部落の少し上の家々で飲み水を請うた。(そこの字は天皇という)留守であったか、周りの家々はみな深井戸のためか坊さまは知らぬ顔をされたので、すこしくだった場所で杖を地中に差したところ水があふれ出たという。水を断った家々はその後水がでなくなりひとが住めなくなったという。現在、弘法さまの仏像は隣り合わせの整地されたところにまつられている。昔あったという場所は、現在も冷水がかなり湧き出ているらしい。わずかながら、恋瀬川を伝って霞ヶ浦へ注いでいる。ありがたい水である。仏像の後ろに明治43年8月10日と刻まれている。弘法水の言い伝えを後世に残し、水を敬った先人の心が忍ばれる。【参考・筑波風土記、中村ときお著、 崙書房s49ほか言い伝え】弘法水は全国各地に古くからの言い伝えがある。多くは弘法が岩や土を杖で突いて水を出したというものである。