恋瀬川と水車。百目鬼(ざわめき)橋 ◆恋瀬川両岸にかって水車小屋があった。柿岡
前のページで紹介した恋瀬川高友橋上流約300mに百目鬼橋が掛かっている。その少し上流、石岡市柿岡地区の長堀、高友付近、恋瀬川両岸には古くから水車を利用した穀物製粉所があった。工場は主に麦を搗いたり、製粉また、米を搗いた。小幡や小桜、葦穂地区などにも水車利用の精米麦・製粉所があった。明治時代の精米、精麦は臼を利用していたので男子で4斗から多い人で6斗であった。大正のはじめになって、房州砂を混ぜて搗くようになってからは作業が楽になった。製粉は各家で石臼を利用していたが昭和10年頃になってからは精米精麦所が広まっていった。また、昭和22年頃からは小型モーター・石油発動機による脱穀機ができ、その発動機を利用して精米、精麦、製粉機なども取り付け利用されるようになった。(八郷町誌、長老の談)この付近の恋瀬川上流は少し直線的に掘り下げ改修されたそうである。脇は県道64号土浦笠間線と平行していて丸山古墳、佐志能神社、二子塚古墳もすぐ近い。又、ここから笠間方面へ向かって約1kmすこし先、川沿いの右側に「佐久の大杉」入口と書かれた看板があり、車で10分位のところだ。スローの視線で見ると良い景観である。 百目鬼は多くは「どうめき」と読むがここでは「ざわめき」と呼ばれている。
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