カテゴリ: 石岡市の自然/歴史/文化ほか タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 石岡市 (登録日: 2008/11/01 更新日: 2011/12/10)
田崎遺跡(石岡市)・姥久保遺跡(かすみがうら市)国道6号千代田石岡バイパス(かすみがうら市、市川〜石岡市東大橋)建設に伴う埋蔵文化財発掘調査の調査成果の一般公開。◎田崎遺跡 国道六号線バイパスかすみがうら市市川〜石岡市東大橋に伴う埋蔵文化財発掘調査、田崎遺跡(石岡市)・姥久保遺跡(かすみがうら市)の調査成果と一般公開が2008年10月25日石岡市中津川、田崎遺跡発掘現場で行われました。この田崎遺跡はこの春発掘調査が行われた石岡市田島、田島遺跡(奈良、平安時代の集落)と道路を隔てた反対側に位置し、筑波山と恋瀬川のよく見える台地の斜面にあります。今回の調査では掘立柱建物跡2棟、住居跡33軒、土坑126基、溝跡4条などが確認され、古墳時代前期(約1600年前)の遺構が多く確認されました。筑波山を近くに望み、恋瀬川も数百bと近く、舟塚山古墳もすぐ近くに位置しています。田崎遺跡からは、須恵器(坏〈つき〉、高台付坏、器台、壺、甕等が出土しました。◎姥久保遺跡 姥久保遺跡は今回、田崎遺跡の出土品とともに石岡市の田崎遺跡で展示されました。姥久保遺跡はかすみがうら市市川大塚(6号国道、恋瀬川恋瀬橋から数百b土浦より)に位置しています。今回の調査では掘立柱建物跡8棟、住居跡31軒、土坑56基、墓坑3基、溝跡4条が確認されました。ここでは、古墳時代から奈良、平安時代の住居跡が確認することができました。出土品は緑釉陶器(椀)・須恵器(坏〈つき〉、高台付坏、盤、蓋、甕、甑〈こしき〉、円面硯)・土師器((坏、高台付坏、甕、羽釜)・瓦などが発掘されました。なお57号住居跡(9世紀後葉と考えられる)からは「上殿」と書かれた須恵器坏と72号住居跡(9世紀中葉と考えられる)からは漆が付着した須恵器坏が出土しました。(当日配布資料より)