この辺は長い間、水田が広がっていた地域です。国の減反政策などによって稲田がハス田に変わり、現在は宅地化が進行しつつあります。木田余の集落は歴史的な面影を留めていて地域の歴史の古さを今日に伝えています。この一角に特徴的な樹木が立っています。以前から何度も見てきた風景ですが、この時にここが木田余城祉であることを知りました。現在、土浦市指定史跡・信太範宗の墓として保存されています。台地の上にあった木田余城は、信太範宗の時に、小田氏に対抗するためこの低地に城を移したと伝えられています。現在、土塁などの城祉の面影はなく、信太範宗の墓だけが残っています。土浦城と並んで、土浦の低地の歴史が中世に遡ることを伝える数少ない史跡の一つです。
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