かつて舟で自由に往来ができた潮来と加藤洲は加藤洲閘門によって水路が隔てられ、この閘門によって水位調整をすることにより、舟の往来が行えるようになっています。この日、加藤洲十二橋めぐりの舟に乗り、水位調整を実際に目の当たりにしました。船頭さんの解説によると、常陸利根川の水位は閘門の閘室で利根川との水位差(この時は50cm)に調整されるということでした。このことを少し整理してみると、一級河川「霞ヶ浦」は常陸川水門によって管理されて一定の水位が保持され、これと隣接する水域の新左衛門川(加藤洲十二橋の水路)、与田浦(与田浦川を含む)、大割水路などの香取市(旧佐原市)の水域は利根川と同じ水位に下がっているということになります。また常陸利根川上流と利根川の間をつなぐ横利根川はどうなっているのでしょう。常陸利根川と接する口には新横利根機場があり、この機場には水門が設けられていますが、この水門は常時開いています。ということは横利根川の水は常陸利根川→利根川という上流・下流の関係をなして水位差50cmを下っていくのか、横利根川が利根川と接する下流口の横利根水門によって高低差が調整されているのか、一体どちらなのでしょう。
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