十二橋の風景が見事ですね。この辺の風景が十二橋めぐりの一番美しい辺りではないでしょうか。十二橋の木橋、河岸の屋敷に巡らされた生け垣、水路を竿で操る舟と船頭さんが一つになって、十二橋の美しい風景を作り出しています。水路(新左衛門川)の岸壁は低いところは概ね高さ50cm程度でしょうか。先ほど船頭さんから加藤洲閘門では常陸利根川と利根川の水位差50cmが調整されると話を聞いたばかりでしたが、この岸壁を見るとこの水位差よりも高くすることが必要であったことが想像されます。それぞれの屋敷の庭先はこれよりもさらに高く、水面からは1m以上はあるように見えます。水害から守るために地面を高くしてこの高さになったのでしょう。それでも洪水の時などは水に浸かることがあったのでしょう。
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