自然のオニバスは1970年代、霞ヶ浦からなくなってしまいました。アオコが異常発生した時に姿を消してしまったようです。オニバス池のオニバスは霞ヶ浦を浚渫した泥土から見つかった種子が育ったものだということです。植物が姿を消しても、このように種子が保存されていれば蘇生させることができるのですね。この季節はちょうどオニバスの花が咲く頃で、この日見たオニバスも蕾を水上に出していました。蕾の中には紫色の花びらが見えます。開花した様子を是非見てみたいものです。 葉は小さいものは皺々とし、比較的大きなものは皺々が少なく葉の筋がよく通っています。筋の部分には棘があります。後日、植物図鑑を見たら、葉の裏は紫色をしているということでした。葉の裏を見るということはこの時は発想できなかったことが惜しまれます。
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