湖岸線の風景を多数クリップ化することは『マッピング霞ヶ浦*』ではこれまで繰り返し行ってきました。ただし、今回の趣向はそれとはかなり違います。撮り手(私)の主観を介在させず、ただひらすら湖岸線だけを無人撮影で撮り続けました。無人のカメラは実に黙々と湖岸線だけを客観的に捉え続けてくれます。「この風景は綺麗だ」とか「あっ、あれは何だ!」とか「あ、鳥がいた!」とかいった撮り手の動機づけを欠いているので、湖岸の風景を欠落なく捉えることができました。ここには実にさまざまな情報が内包されています。ほぼ完全な形で霞ヶ浦の隅から隅までをWeb上で疑似体験しながら、リアルな環境を現地に赴かなくてもかなりの程度、視認することができます。
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