水戸芸術館が開館したのが1990年でしたか。時の経つのは速いものです。開館当時のニュースは雑誌などでも見ましたし、小澤征爾がこけら落としのコンサートで水戸室内管弦楽団を指揮した姿は写真で見ただけですが、よく覚えています。それ以来、行ってみたいコンサートホールの一つでした。が、今まで縁がなく、開館後10数年経ってやっとコンサートを聴く機会を得ることができました。見方を変えれば、それもこれもインターネットのおかげです。この日のコンサートも、メールで予約を入れ、会場でチケットを受け取ったのでした。コンサート情報を取りこぼすことがなくて済むのも、インターネットがあればこそというところです。コンサートホールが立派になり、音楽環境は全国的に格段によくなりました。バブル時代の経済効果の一つと言えます。その点では水戸も例外ではありません。とは言え、数ある地方のコンサートホールの中でも特に評価の高いのが水戸芸術館です。あまりお世辞で言っているわけではありません。建物だけ作って中身がないと言われるあまた大勢のコンサートホールの中でも主張のある運営がされています。誇れるホールを持つことのできる地方都市。水戸の誇りと思います。
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