芸術館を出ると、エプロンがけした方が街路をほうきで掃いて下さっていました。向かいの喫茶店から眺めた憩いの風景、こうやって保たれているわけです。感謝の風景でした。ところで、水戸の老舗デパート、伊勢甚百貨店が閉店したのは、いささかショッキングでした。県の中心都市、水戸から老舗デパートがなくなるのは、都市の花を失うようなものです。現在は伊勢甚と向かい合うライバル、京成百貨店が頑張っています。デパートの灯は消さないで欲しいと思います。水戸芸術館はその京成の裏側に面していて、芸術館を出るとついつい足が京成の店内へと吸い込まれていくかのようです。私たちだけでなく、芸術館から出てきた人たちが京成へと吸い込まれていきました。コンサートを終えたら、京成で夕食の買い物をして帰る。どうもそういうコースになっているようです。
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