2005年の元日は前日の雨からうってかわり、この上ない快晴に恵まれました。その翌日も同様。この機会に霞ヶ浦の湖岸をめぐり、訪れた場所を逐次、デジカメ画像に記録していきました。単なる画像の羅列と見るか、現地のその時々の様子が仔細に記録されたファクトデータと見るかは大きな見解の相違です。私自身は「量は質を補う」というメディア観を持っています。サンプリングの多さは現実をネットに強力に写像(マッピング)するわけですから、選ばれた画像の取捨選択で構成するのとは意味合いが全く違います。おそらく霞ヶ浦の現地に赴いてもこんなにはっきりと、また仔細にその実際の様子を観察できるわけではありません。この点がサンプリング数の多さによって記録することの一番大きな意味です。また、一つ一つは私自身の興味や視点で撮った画像ですから、他者から見た場合、そこに何らかの異化的な作用が働いた情報源となっているかもしれません。もちろんその評価は見ていただく皆さんに委ねることになります。少なくとも私にとっては個人的な霞ヶ浦体験の記録としてかけがえのないものとなります。羅列(サンプリングを増やすこと)が質を補完するファクトデータを提供する、というねらいで、ともかくも高浜入の景観や環境を綴ってみました。
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