かすみがうら市安食の歴史は、北ノ坊の太宮神社によって伝えられていることが多いようです。『新治地区神社誌』(新治地区神社誌編集委員会編纂、1992年)によると、大同元年(806年)正月2日創建という由緒があります。「この地はもと安食氏領であったが、永享七年に梶原氏知行地となり、更に菅谷氏領に変わった。(略)佐竹氏の南三十三館討伐の戦に菅谷氏は滅亡し当社も荒廃した。(略)元禄三年九月瑞垣完工、同四年の徳川光圀公の参拝の折に、神主に種々下問があったのに対し、『古来大宮』社号のことを答申し、改めて、安食、柏崎、岩坪、堂山、成井横町五ヶ村の総社とする広命があった。」 (『新治地区神社誌』、pp. 69-70) 注 永享七年:1435年、元禄三年:1690年 境内には、明和6年(1769年)の石灯篭、文化13年(1816年)の1000年記念碑が残っています。
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