霞ヶ浦の流域には、数十に及ぶ漁港または舟溜があります。その中で、この志戸崎漁港は、漁船の数の多さ、漁船の装備など、どれをとっても随一ではないでしょうか。漁船が停泊しているだけですが、活力に溢れた感じが伝わってきます。非常に特徴的なのが、それぞれの漁船の尖端に付けられた竿です。漁船に竿を付けるのは、この志戸崎漁港に特徴的な装備ですね。霞ヶ浦漁業の文化を、霞ヶ浦・北浦流域全域、さらには、遠く八郎潟にまで伝播してきた志戸崎漁業の活力が、現在に生きているという印象を受けます。ところで、志戸崎漁港は、かすみがうら市志戸崎とかすみがうら市坂の境界線上にあり、どちら側に含まれるのかわかりませんが、一応、便宜的にかすみがうら市志戸崎として整理しました。
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