阿見町大室のR125から霞ヶ浦湖岸へ向かって左折しました。湖岸へ向かったこの道の左側は土砂堆積場のようです。湖岸のポンプ小屋の一角に「堤塘建設記念碑」が建っていました。碑の文面を引用しておきます。「霞ヶ浦沿岸水田は、年々水害を受け安定した営農が出来ず、収穫皆無の大被害が度重なり、経済的にも、精神的にも、苦しい生活を続ける状態であった。 ここに於て、霞ヶ浦よりの洪水を防ぐ必要性を痛感し、昭和二十七年三月、霞ヶ浦沿岸農民が一体となり霞南土地改良区を編成して、地元民の熱意により、国、県並びに町の補助を得、又地元関係者の協力を得ながら、堤塘新設工事に着手し、昭和三十二年五月完工を見た。(略) 平成七年十月吉日 霞南土地改良区第一工区」 この碑にも記された「霞南土地改良事業」は1951年から始められ、それまでは三年に一度は水害に見舞われていたと言います。こうした昔の状況は、現在の状況からは想像しにくいものになっています。
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