阿見町大室の霞ヶ浦湖岸に大室ヤードがあります。ご覧になっておわかりのように、この一帯は田圃ではありません。浚渫した霞ヶ浦の底泥を受け入れる場所になっています。排泥する区画には枠が設けられています。ところで、霞ヶ浦から浚渫された底泥の受け入れ先となるストックヤード、底泥を土地改良に活かす農場は、霞ヶ浦流域の稲敷郡各町村(阿見町〜美浦村〜稲敷市(旧桜川村)〜稲敷市(旧東町))に集中しています。行方郡(行方市(旧玉造町)〜行方市(旧麻生町))にもそうした場所はありましたが、規模は小さなものでした。新治郡(かすみがうら市(旧霞ヶ浦町)、玉里村)にはそうした場所はないようです。このことは、土浦入の浚渫事業が大規模なものであり、受け入れ可能な湖岸低地面積が広いということを示しているのでしょう。
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