湖岸から素鵞神社まで真直ぐに延びる道筋を見通してみました。素鵞神社の遷座の年代(1659年)からは、近世に柏崎のこのメインストリートができたことが推察されます。『マッピング霞ヶ浦*』では、これでにも数多くの湖岸集落を紹介してきましたが、このようにはっきりと集落を貫く道筋を持つ集落は大変めずらしいものです。舟運による交渉もこの道筋の誘因になっていたのではないでしょうか。よく見ると、素鵞神社までを見通すことはできますが、道は微妙に曲がっています。これもこの道筋の形成が古いことを想像させてくれます。この頃には、さきほどまでどしゃ降りだった雨がやっとあがってきました。
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