現在の鹿島鉄道鉾田線(石岡−鉾田間)の歴史は比較的古く、大正時代末期から昭和初期にかけて開通しました。浜−玉造間は1928年(昭和3年)、玉造−鉾田間は1929年(昭和4年)に開通しました(『茨城県史・市町村編III』、pp.448-449)。私の子供時代、冬になると、霞ヶ浦の高浜入を挟んで遠く隔たった対岸のかすみがうら市安食にも列車の音が聞こえてきたのが思い出されてきます。多くの鉄道が廃線に追い込まれる中、鉾田線はよく現在に残りましたね。鉾田線は、通称「参宮線」と呼ばれていました。鹿島参宮鉄道、関東鉄道、鹿島鉄道…と経営主?が代わり現在に至っています。行方市(旧玉造町)駅前の通りは、玉造郵便局の前まで真っ直ぐに延びています。非常に短い道筋ですが、単一の県道(県道玉造停車場線)となっています。
|