鯉千疋川とは、風情のある名前の川ですね。いつから「鯉千疋」という呼称が生まれたのかはしりませんが、地図では、城下川と記されている川の別称です。麻生城(現在の羽黒山公園)の下を流れる川という意味で城下川と名付けられたと想像します。鯉千疋は現在のR355の城下川に架かる橋の名称ともなっています。この小さな川は、近年の水質浄化策によって広く名前が知られる存在となりました。 「町が八九年から、県の補助を受け、テトラ菌を使ったモデル事業に取り組んだ結果、ヘドロが液状化し悪臭も消えた。アオコもはえない真っ黒いドブ川が、ドジョウやメダカの泳ぐ清流に戻った。」 (『霞ヶ浦、21世紀へ 世界湖沼会議の記録』、常陽新聞社、1997、p. 52)
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