潮来市の長勝寺の駐車場を発ち、JR潮来駅前を経由して前川あやめ園に向かいました。茨城県潮来土木工事事務所→潮来二丁目の交差点（左折）→潮来四丁目の交差点（右折）→潮来駅前の交差点（右折）→前川あやめ園前（右折）という道順です。潮来駅の少し手前、前川に架かる潮音橋を通過しました。この橋には高低差がありません。通過する人の多くがおそらくここに橋が架かっていることを知らずに通過しているのではないでしょうか。この前川の風景はこの後のシーケンスでたっぷりとご紹介します。潮来では、川の水辺の空間と人が生活する地上？の空間とが二重に重なり合いながらも分離し、地上では感じられなかった美しい水辺空間がわずか数メートル下の地平に広がっています。陸上交通の発達がもたらした潮来ならではのこの不思議な空間の構造は、今回の潮来探訪で発見したものの一つです。道路の整備や都市化が日本の社会的様相を雑駁なものにするのは、何も潮来に限ったことではありませんが、水郷観光の地・潮来が、このようにして、古い景観を継承しつつ、都市化の雑駁さを分離させて、現代を生きているのは、見事な問題解決ではないかと思います。
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