オニバスは、霞ヶ浦の高浜入に大群落が見られたと聞いていますが、今でも自生するオニバスは霞ヶ浦にあるのでしょうか。土浦市の宍塚大池にはオニバスが自生しているということですが、霞ヶ浦では自生しているオニバスの話を聞くことがなくなりました。常陸風土記の丘で、そのオニバスを見ました。しわしわになった葉には大変特徴があります。『ひとと湖のかかわり−霞ヶ浦−』によると、1980年頃を境にオニバスなどの大群落は消え去ったということです。水草が消えた原因として、湖の富栄養化、護岸工事が指摘されています(土谷岳令「5 霞ヶ浦の水草」、同書、STEP、1994年、pp. 22-23)。 風土記の丘では、「シャジクモ」も育てられているようですが、シャジクモのバケツにシャジクモはなかったようでした。見えていなかっただけでしょうか。同書では、富栄養化により、シャジクモが霞ヶ浦から最初に消えたことも指摘されています。
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