信太古渡の湖岸線は、古渡入の中でも特に湾曲が大きな湖岸線です。信太古渡集落もこの湖岸線をなぞるように曲がって続いています。信太古渡集落の風景は、2年前に訪れた時に収録しました(→「〔97/10〕稲敷市(旧江戸崎町)・古渡」)。古渡入を挟んで、この稲敷市(旧江戸崎町)側が古渡、対岸の稲敷市(旧桜川村)側も古渡です。近世の古渡村が1889年(明治22年)の市制町村制施行時に、稲敷市(旧江戸崎町)側は鳩崎村に、稲敷市(旧桜川村)側は古渡村に分離合併して、現在に至りました。霞ヶ浦の一流域を鋏みながら同じ村落だったのは、当時、船によるアクセスが行われていたとはいえ、大変めずらしいのではないでしょうか。
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