古渡入と小野川の境界には、古渡橋が架かっています。この古渡橋の周辺には砂利砂揚場が三ケ所ほどあります。一つ目は信太古渡舟溜と古渡橋の中間地点に、残りの二つは古渡橋の両側にあります。こうやって砂利砂揚場を見ると、古渡入の美しい景観を損ねていることが惜しまれます。『空から見た北浦・霞ヶ浦の釣り』(茨城新聞社、1998年)の航空写真(p.121)を見ると、湖岸の湿地を砂利砂揚場にしたことがわかります。できれば、この湖岸環境は保全して欲しかった、と思います。ただ、砂利・砂採取が霞ヶ浦の産業の一つであることを考えると、陸上輸送に便利なR125沿いのこの場所に揚場が作られたのはやむを得ない面があるのかもしれません。
|