「考現学」とは、考古学になぞらえて、現代を対象化し考察する一種の学問です。故郷の湖「霞ヶ浦*」をビデオやデジカメで映像として記録し、その説明などを添えてこのサイト『マッピング霞ヶ浦*』をこの十数年間にわたり綴ってきました。1997年以来、数えてみれば15年近くが経過したことになります。1970年代に護岸堤防が築かれたことにより、自然と共生してきた霞ヶ浦の湖岸環境は、コンクリートで固められた環境と化し、今に至っています。できることであれば、様変わりしてしまう前の霞ヶ浦の環境を記録し再生したかったというのが本音です。
しかしながら、一度、変わってしまった霞ヶ浦の湖岸環境は、さらに人為的に手が入れられて、コンクリートむき出しの湖岸とは異なる環境、景観へと緩やかに変化しつつあります。湖岸環境整備=公共事業がその要因であることはいうまでもありません。言い方を変えると、「私たちの霞ヶ浦*」が公共事業を行うために利用されている、と言うこともできます。こうした変遷は、その都度、記録しておかないと、いつどこがどう変わったかはわからなくなるものです。そこで久しぶりに高浜入の湖岸をめぐってデジカメにより記録してきました。
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