霞ヶ浦をめぐってみて、かすみがうら市が東日本大震災の被災地であることを最も実感したのは、瓦礫集積場所に指定された旧霞ヶ浦町役場跡の瓦礫の山を目にしたときです。
これらの瓦礫の山を見たら「茨城県かすみがうら市」が大震災の被災地であることを誰もが認識をすることでしょう。「たいしたことない」という先入主や「マスコミで報道されない」とかいった事情で状況が「見えない」「伝わらない」ことが問題であることに地元の方が気づけないことが困ったことだと感じています。
3/11に発生した東日本大震災で茨城県かすみがうら市は震度6弱の揺れでした。震度7、震度6強の地域に比べれば、震度がやや小さかった分、被害も小さかったのかもしれません。地域全体では、ところどころに屋根瓦の一部が壊れた家々が散見されました。震災で発生した瓦礫は市町村が処理することになっています。かすみがうら市では、旧霞ヶ浦町役場跡の更地が瓦礫の処分場となり、この場所に瓦礫が集められています。瓦礫の山もさることながら、印象的なのは役場の門が崩れていたこと。地震で崩落したのかどうかはわかりません。
家々から持ち込まれる瓦礫はわずかでもそれらが市のレベルで集積されるとこのような物量と化すことがよくわかりました。被害の大きさが「見える化」しています。
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