最初の目的地、千葉県立関宿城博物館に着きました。本来の関宿城はこの博物館とは異なる位置になります。まるで城郭のような立派な外観の博物館です。
関宿は洪水の常襲地で、地元は水との戦いの歴史であったと言ってもいい。さらに徳川幕府が利根川の河川付け替えを行った場所としても知られています。館内は、第一展示室「房総の河川 近現代の利根川・江戸川」、第二展示室「房総の河川 近世の利根川・江戸川」、第三展示室「河川交通と伝統産業」、企画展示室という構成になっています。館内の展示は充実していて気が付いたら1時間以上も時間が経過していました。
近世の舟運を描く広域な地図もわかりやすい。霞ケ浦方面からの舟運はもちろん、利根川上流域、倉賀野河岸まで一瞥できるようになっています。横浜と日本が貿易を始めるようになった近世(幕末)・近代のシルクロードが利根川舟運であったことも想起してみる必要があります。蚕糸王国信州、産業が盛んだった上州・武州の生糸もまた鉄道に輸送手段が変わるまでの間は関宿・江戸川を経由して横浜に通じる舟運がメインルートでした。
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