この地点は牛渡の根山です。
霞ヶ浦の湖岸を移動してみて感じられる特徴は少しばかりの凸部でもそれが岬であるかのように見えることです。平坦な地形を人間目線のような低い位置から見るとわずかな突出が大きな突出となって見える錯視的な現象に見舞われます。
兵庫峰はゆるやかな凸部をなしています。それを過ぎたこの辺りの湖岸は土浦入ではなく、三又沖とみなしてよいのではないかと思えます。三又沖や土浦入といった水域の呼称はアバウトなもので、本来、境界はありません。
面白いことに先ほどまで崖状に湖に突き出た印象の馬掛の段丘はどこへ消えてしまったのかと思うぐらい存在感を失っています。この地点まで来ると馬掛の段丘の後方の台地の線が見えてきて重なってしまいました。また断崖の傾斜度も緩くなってきました。わずかの場所の移動の差でこれほどまでに見え方が変わるとは驚きです。
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