今回の企画のお題は「常磐線沿線」です。前回、JR常磐線に乗ったのは2年前の2月です。その前はいつだったろう? …と思うと、さっと思い浮かびません。水戸、松戸で学会があった時に常磐線に乗ったことは思い出しました。しかし私の記憶の中になる常磐線は、幼児期から現在に至るまで人生のサイクルと結びついた乗車体験です。それは単なる乗車の記憶ではなく、私自身がこの地域をどのように認識し、知識化=記憶化したかというプロセスそのものです。さらには乗車体験を積み重ねることにより、その時々の社会状況の変遷を記憶することとなり、その記憶の連なりが、「心象・記憶としての常磐線」「この地域における常磐線の変遷」、というものとなっています。
そう言えばそのような切り口から『マッピング霞ヶ浦*』で常磐線について触れたことはなかったなあ、と気づき、常磐線に乗って新国立競技場へ天皇杯サッカー決勝の観戦に向かうついでに、「常磐線沿線」を綴ってみようと思い立ちました。
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