石田周辺は、霞ヶ浦大橋のかすみがうら市(旧霞ヶ浦町)側(西詰)付近になります。場所は初めての人にでもわかりやすいのではないでしょうか。【76】では、霞ヶ浦大橋〜石田舟溜〜上根舟溜の区間の湖岸が紹介されています。この日も点々と釣り人の車が湖岸道に停まっていました。堤防の土手に何本も釣竿が立っていますね。ところで、「東浦」という呼び名は、霞ヶ浦の入り江・高浜入を指す釣り人言葉のようです。高浜入は<かすみがうら市柏崎−行方市(旧玉造町)浜>辺りまでの入り江を指すと私は認識していました。<かすみがうら市田伏−行方市(旧玉造町)甲>に霞ヶ浦大橋が架かったことにより、釣り人が大橋を境界線として流域を呼び分けるようになったのではないかと推察します。地域の名称には歴史的な重さや地域的なアイデンティティがあり、私などは東浦という呼び名には相当に違和感を感じます。新しい呼び名の流通は釣り文化がもたらした一つの異変かもしれません。
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