先ほど見た稲はジャポニカ黒米。その隣に植わっている種類は同じ古代米でもまた違うものです。穂の色などが違います。穂先の籾粒についている芒が少し赤っぽい色をしているのは阿波赤米、籾が濃い紫色のものは神丹穂(かんにほ)。もう少し違う種類も混じっているようです。及川さんの解説によれば、異なる品種が混在すると米の品種が変わるので、明治以来、日本で育てることは規制されていたということでした。阿波赤米の赤っぽい芒は長く、螺旋状になっているということです。地面に突き刺さりやすくしたりするのにこのような形状になっているということでした。
|