前回の表紙絵「霞ヶ浦と帆曳き船」と同じ趣向ですが、何かが変わりましたね。筑波山が妙にリアルだなあ…と。手で描いた絵と、国土地理院の数値地図(標高データ)からプログラムで描いた絵の違いは一目見ただけですぐわかります。まだ数値地図を『マッピング霞ヶ浦*』の素材に取り入れていませんが、遅かれ早かれ数値地図が何らかの形で『マッピング霞ヶ浦*』に登場することになると思います。数値地図を用いることにより、地図とのマッピングもより詳細に行えるようになります。さらにVRMLの利用も現実味を帯びてきました。この絵はそうした今後の変化の予兆です。さて、霞ヶ浦の表徴と言えば、何と言っても帆曳き船と筑波山です。確かにこれに近い風景が戦後のある時期まで続いていましたが、観光帆曳き船しかない現在、このような風景を見るのは難しくなりました。余談ですが、ふるさと切手という種類の切手に「霞ヶ浦」が採り上げられたことがあります。ゆかりの地域の郵便局でしか買えないために今まで買いそびれていました。先日、東京中央局に行ったときに霞ヶ浦切手を買おうと思ったのですが、あいにくなくなっていました。2月前まではおいてあったということなので悔しい思いをしました。この霞ヶ浦切手には帆曳き船が大きく描かれています。1974年の茨城国体の記念切手の絵柄もやはり霞ヶ浦と帆曳き船でした。帆曳き船はこれまでにこの2回郵便切手に登場しました。茨城と言えば霞ヶ浦、霞ヶ浦と言えば帆曳き船という連想は、郷愁という感情的な思いを超えた社会的・文化的シンボルという求心力を意味するようです。 ホームページへの掲載時期 99/04/01〜
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