染谷佐志能神社
所在地 石岡市大字染谷字峠一八五七番地の二
佐志能神社は、染谷佐志能神社と村上佐志能神社二社があり、ともに龍神山の龍神(雨の神)をまつっている。染谷が高龍[注]神(雌龍)、村上が闇龍[注]神(雄龍)である。二社とも創建年代は明らかではないが、農耕に不可欠な「雨の神」をまつることもあって、古くから付近の村人たちの信仰を集めた。
染谷佐志能神社の本殿左手の屏風岩には、「風神の穴」と呼ばれる穴がある。この穴に指を入れると、雷鳴がなるまで抜けなくなってしまうという伝説があり、夏になると、ここから黒雲がまき起こって雷神が現れ、雨を降らせるという。
毎年、四月九日には例祭があり、この時奉納される「染谷十二座神楽」は、四百年の歴史をもつと伝えられ、現在まで残っている数少ない「巽神?」のひとつとして、市指定有形民俗文化財となっている。
*市指定文化財(昭和五十六年十一月二十五日指定)* 染谷十二座神楽(有形民俗)
石岡市教育委員会
石岡市文化財保護審議会
[注] 元の漢字は「雨」(上)、「竜」(下)が組み合わさった1文字。
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