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かすみがうら*ネット記録アルバム 「かすみがうら*ネット」概要(00/09/03版)02

皆が使える大規模サイト生産術

カテゴリ: サービスとネット環境 地域: どこか
(登録日: 2000/09/03 更新日: 2012/12/05)

ちょっと敷居が高いホームページ


 昨今、ITという言葉を聞かない日がないぐらいにIT(Information Technology=情報通信技術)という言葉を見聞きします。誰でもパソコンが使える、誰でもインターネットにアクセスできる。そうなればいいのですが、なかなかそうはいきません。コンピュータが苦手な人の方が得意な人よりずっと多いのではないでしょうか。ワープロ、メール、さらにホームページもとなると少し難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

 ホームページ(Webサイト)は、一体何のためのものでしょうか。情報を整理する手段、情報を伝える手段、人と情報を共有する手段です。

 ではホームページはどのようにして作ればいいのでしょうか。ホームページエディタを使えば、ワープロで文書を作成するように比較的やさしくホームページを作ることができます。しかし、ホームページ作成には実はいろいろな問題があります。ここでは、その主な問題を挙げてみましょう。

ホームページが更新されなくなる問題


 ホームページエディタの使い方が少しわかれば誰でもホームページを作ることができます。不思議なことに、最初は熱心にホームページを作った人が、次第に情熱を失ったり、ページの更新がおっくうになったりして、それっきりにしてしまうことが多いのです。この理由はいくつか考えられます。

 誰でも何かを伝えたい時に情熱はそれを表現し伝えることに注がれます。原稿を書いたり、絵を描いたりして伝えたいものを形にして完結するのが普通です。ホームページでもそれは同じです。一度完成させた絵が気に入らないといって、一生かけて修正を加え続けることは誰でも普通はしません。しかし、一度作ったホームページはそのままにしておけばずっと公開され続けます。情報やその表現方法はいつしか古くなっていきます。ホームページは作ったらそれでおしまい、とならないのが絵などの作品と決定的に違うのです。

 情報は絶えず生産され、自分の知識や興味の対象も次第に変わっていきます。例えば「アサザの育て方」に興味を持って、これをテーマにホームページを作ったとします。しかし、自分の関心はより深いものへ、細かなことへ、さらにはそれと関連した別のことへと移り、そうした過程の中で知識はより深く広いものとなり、過去に作ったページの修正がしにくくなるのです。ここにもホームページが更新されなくなる一因があります。

 伝えたい情報が多過ぎることが更新されなくなる一因になることもあります。例えば、デジカメで撮った100点の画像をどのようにしてホームページにすればいいのでしょうか。これを力任せでやることはできないにしても、かなり大変なことには変わりありません。こうした情報の整理方法には満足することはないので、一度構成を決めても後から直したくなります。直しを始めると手間ばかりかかって、やがて挫折してしまいます。

情報や知識は絶えず変わるものである


 いずれにしても、そうしたことにわずらわされることなく、ホームページを作り続けることができたらどんなにいいことでしょう。始めたことが楽しく長続きして、自分を豊かにするのに役立ち、それが人のためになる情報提供になるとしたら、さらに素晴らしいことではないでしょうか。

 私たちは誰でも成長し続け、社会も変わっていきます。これに対応して、ホームページを絶えず成長させ続け、ホームページを作ることが楽しいことであり続けるには、それに適した方法が必要です。「かすみがうら*ネット」では、その具体的なツール「TripleCorn」を参加メンバーに使ってもらえるように提供する予定です。

コンピュータが苦手な人に


 コンピュータの苦手な人にでも情報の生産に参加してもらえる方が、苦手な人にとっても、社会の人にとってもずっと有益です。ホームページに情報を載せる方法はホームページエディタだけが唯一の手段ではありません。誰にでも手軽に情報を載せるツールがあれば、これまでよりも多くの人から情報を提供してもらえるようになります。その人にとって情報を伝えることのできる楽しさが加わり、多くの人はその情報を役立てることができるようになります。

楽しさを生む秘密は生産術にある


 ある本に「究極の『知的生産の技術』などない」ということが書かれていました。これは一面では真理ですが、Webに関しては必ずしも当てはまりません。以上述べたように個人が作るホームページには限界があります。その一方、「Yahoo!」や「asahi.com」などの巨大なホームページ(Webサイト)が現実に存在しています。こういったサイトでは、手作りでページ作成などはしないのです。その裏側には情報生産の技術が隠されています。見た目はホームページでも生産方法が手作りとは全く違うのです。データベース、ページ自動生成技術、こういった技術に支えられたシステムがあるから、大規模なサイトが作れるのです。残念なことに、こうした技術はあまりオープンにされることがありません。個人がそのようなシステムを使いたくても使えるツールはあまりありません。

 「かすみがうら*ネット」に『マッピング霞ヶ浦*』というホームページを載せました。これは個人が作ったホームページです。ページ数は5万ページを超えています。制作を始めてから数年が経過した現在もページが増え続けています。「TripleCorn」(三種の神器)の一つ「PopCorn」というツールを使っています。ページの質はともかく、個人でもこれだけの規模のものが作れることの一例として御覧になってみて下さい。

 「かすみがうら*ネット」に参加してみたいと思われている方には、おそらく整理したい情報、伝えたい情報がたくさんあるのではないでしょうか。活動を記録した写真が数百枚、あるいは数千枚、場合によっては数万のオーダーがあるかもしれません。また数百ページ、数千ページの資料があるかもしれません。あれも伝えたい、これも伝えたい、という人にとっては明らかにホームエージエディタはふさわしいツールではありません。もっと高い生産性をもらたすツールが必要です。有益な活動をし、価値ある情報を提供する活動であれば、それはその人の能力をさらに増幅させるツールを使って、多くの人々の役に立つようにその人の能力を社会に還元させて欲しいというのが、「かすみがうら*ネット」の願いです。

 ツールは「TripleCorn」だけではありません。誰かに役立つ強力なツールを提供してもらえれば、皆がパワーアップするチャンスはさらに増えます。こうした新たな手段が「かすみがうら*ネット」に持ち込まれることも願うところです。

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