「おはよう茨城」のディレクター、庚宇政さんにお話をうかがいました。庚さんは、流域住民があまり霞ヶ浦*に興味を持っていないようだと言います。庚さんによると「霞ヶ浦で遊んじゃいけません」と言われて育った世代が親の世代となり、その子どもたちも霞ヶ浦で遊ばなくなったのでは?と、流域住民の霞ヶ浦離れを指摘していました。他県から釣りなどで霞ヶ浦へ遊びに来るぐらい面白いところなのに、なぜ地元の人は霞ヶ浦で遊ばないのかな? と。
沼澤篤さんは、昔は多くの人が美しい水郷を訪れたことを語ってくれました。流域の人々は古来から水害に悩まされてきました。水害のない湖。これはこの地域の悲願であったと言えるでしょう。その克服のために堤防が築かれ、さらには逆水門が設けられて水害も塩害もない湖の環境がもたらされたわけです。その代償として霞ヶ浦の景観美は損なわれ、遊びにくい環境にも変化しました。
これらのお話から皆さんは何をお考えになりますか。
(前川道博)
|