藤本泰文・進東健太郎(宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)北島淳也(岐阜大学院) ゼニタナゴは、ドブガイなどの二枚貝に秋卵を産み付け、翌年春まで貝の中で過ごし暖かくなって外に出る。稚魚は約4ヶ月で成魚になり産卵後、死んでしまう。
かつては関東から東北にかけて広い範囲で分布していたが、今は小さなため池や水路にしか生息していない。河川改修や圃場整備、水質悪化に伴う二枚貝の減少、オオクチバスなど外来生物による捕食、マニアや観賞魚販売業者による乱獲が原因と考えられる。
ため池の池干しによる外来魚の駆除や二枚貝の生息環境の整備には地域住民との協力関係が欠かせません。
環境保全型農業、ため池の池干しなど伝統的管理を支援する制度が求められています。
|