2004年10月24日(日)PM1:00〜5:00 於:土浦亀城プラザ 主催:(社)霞ヶ浦市民協会 (このシンポジウムは(独)環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けました。)
趣意書 神奈川県以東を自然生息地とするゼニタナゴ(Acheilognathus typus)は、近年の水質汚濁や護岸整備などによる環境悪化に加え、釣マニアによる無秩序な外来魚放流により近年著しく減少し、絶滅危惧IB類に指定されています。昨年宮城県において開催された東北地方全体を視野に入れた初めてのゼニタナゴに関する「ゼニタナゴシンポジウム」でも、従来の生息地が、ブラックバスなどの外来魚により、生息数が激減していることが報告されました。一方、関東地方の生息地では、東北に比べてさらに減少が著しく、神奈川県などのように生息地が消滅し、継代飼育のみで地域個体群が残っている地域もあります。 霞ヶ浦ではかつて漁師に苦い魚と嫌われるほど多数生息していました。しかし当協会で1998年に生息を確認して以降、自然個体が確認されておらず、地域個体群の絶滅が心配されています。 霞ヶ浦のような開発の著しい地域においては生息地の環境破壊と消滅が著しいため、地域個体群の存続を目指した継代飼育を検討しなければなりません。そのため専門家を招き関東地方における生息地保全の現状と継代飼育の可能性について討論してもらいます。
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