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泳げる霞ヶ浦

アサザ基金公開講座

カテゴリ: アサザ基金 地域: 茨城大学農学部
(2004/02/11 更新日: 2018/08/27)

互いの問題理解の違いを知る方法について

(3件)
01 アサザ基金永谷さん 02 アサザ基金飯島代表 03 森林総合研究所の斉藤和彦さん


2004年2月11日PM2:00〜4:00 於茨城大学農学部こぶし会館、講師:斉藤和彦さん(森林総研)
テーマ:霞ヶ浦の管理を巡る合意形成に向けて
Cognitive Map法を用いた意見の違いの分析
1995年時点の霞ヶ浦の問題で試した結果の紹介

研究の視点
−なぜ目標が同じなのに施策が違うのか?
−単に違うだけでなく、なぜ相手の施策を批判したりするのか?
−議論をかみ合わせるには、どうすればよいのか?

情報源
−建設省関東地方建設局・水資源開発公団(1995)霞ヶ浦 人と自然の共存を求めてー霞ヶ浦の保全と利用について
−霞ヶ浦・北浦をよくする市民連絡会議(1995)「市民による環境保全戦略」かすみがうらローカルアジェンダ
 
(2件)
01 アサザ基金公開講座 02 質疑応答


1、なぜ目標が同じなのに施策が違うのか?
 旧建設省:下水道、浄化水道水、浚渫など
 市民:環境アセス、農業、漁業、自然再生
原因
 旧建設省:対処療法
 市民:原因療法、体質改善

2、単に違うだけでなく、なぜ相手の施策を批判したりするのか?
 旧建設省:農業、漁業は管轄外、自己の影響の及ぶ
ところで処理
 市民:対処療法では根本問題解決は無理、縦割り行政批判。

3、議論をかみ合わせるためにはどうすればよいのか?
 互いの認識の違い、共通点を整理
 共通点:ヨシ植栽、砂浜造成、自然再生事業

感想
 霞ヶ浦を再生したいという目標は同じでも施策が行政と市民側で異なったり、互いを批判することで事態は一向に改善に向かわない。その関係を解きほぐす手段としてCognitive Mapがある。
飯島代表は1995年時点から行政側も変わってきている評価、但し最近の霞ヶ浦意見交換会は単なる通過儀式ではないかと疑問を投げかける。
 また会場からは、現実の世の中ではCognitive Mapに描ききれない政治や業界の圧力によって施策が決まることもあると指摘があった。
 一人一人の市民意識の向上が求められている。
 
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