タイトル: 霞ヶ浦の水源地と森林 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 美しき源流・霞ヶ浦 市町村: 石岡市 (登録日: 2007/12/07 更新日: 2011/12/10)
霞ヶ浦の森林/足尾山麓付近の水と自然 ◆石岡市小屋→林道小山田−上山線→小山田 (足尾山のふもと付近の自然) @石岡市小屋付近の水と自然 足尾山はもと葦穂山と書かれていた。常陸国風土記にも葦穂山とあり、こちたけば 小初瀬山のいわきにも ゐてこもらなむ な恋そ吾妹 という歌が詠まれている。万葉集に「筑波ねにそがひ(背向)に見ゆる葦穂山悪しかる咎もさね見えなくに」3391と詠まれている。建保百首和歌に「さおしかのつのぐみそめしあしほ山ほに出でてなく秋は来にけり家隆」同じく「あしほ山やまず心はつくはねのそがひにだにも見えてなき頃。定家」などと詠まれている。【参考】西野宣明 常陸風土記。有馬徳 常陸国風土記注釈。佐々木信綱編 新訓万葉集下巻(岩波文庫)。八郷町史。 旧葦穂村は「八郷の地名」八郷町教育委員会2003によると (1)大字狢内(現、龍明。筆者注) (2)大字小山田 (3)大字鯨岡 (4)大字小屋(芦穂中部) (5)大字上曽 (6)大字小倉 (7)大字吉生 【注】筑波山系の森林の一部を「霞ヶ浦の森林、涵養林として紹介させて頂いています。筑波山系の山々は関東平野のためこれと言って大きな山はありませんが、近づいて見るとそれぞれ歴史があり、身近な山々です。むかしは街道の他、近道や景色を楽しむためでしょうか、かなり山道も使われたようです。林道、足尾山と加波山の間は徒歩で約30分、中間に一本杉峠があり、真壁(桜川市)方面から石岡市の旧八郷地区や笠間方面へは山越えが近道だったのでしょう。筑波山にもいくつもの山越えの道があり、車社会の前までは生活道路として利用されていたようです。