旧川口川の川筋は、川口川閘門から小網屋前にかけて緩やかに曲がって延びていました。舟運の時代を終えた川口川は埋め立てられ、1967年(昭和42年)に市営駐車場となり、土浦高架道が建設されるまでの長い間、駐車場として利用されてきました。川口川閘門−小網屋間の区間は川幅が広く、市営駐車場としてのスペース確保が可能だったわけです。川口川の埋立地は広かったので、土浦市街のど真ん中に広がっていたこの開放的なスペースの感覚を懐かしく感じる方も多いのではないでしょうか。川筋の真上を現在は高架道が通り、暗く狭くなったこの跡地には複雑な思いが伴います。舟運で賑わっていた時代が記憶にある年配の方々はさらにそうした思いが強いのではないでしょうか。川筋の形状は今も昔もそのままに残り、川口川の面影を偲ばせています。
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