土浦幼稚園は、かつての土浦城の大手門の跡になります。この道の曲がり方には大変特徴があります。幼稚園の角の交差点は、非常に不思議な広場のようなふくらみを持っています。幼稚園前から中城通りに続く短い区間の道路の片側には駐車場があり、不思議な一角をなしています。この不思議な感覚の空間全体がかつての大手門と門の前後に存在していた広い道筋の形状の名残です。さらに、土浦小学校の校庭側に沿って存在していた堀が大手門を経て現在の関東銀行本店前にかけて続いていました。大手門は、武家屋敷のある内西町と町人町である中城町の区画の間に存在し、両者を堀が隔てていました。堀は現在では埋め立てられ、かつて大手門周辺の区画がどのような構造になっていたかを想像しにくくさせています。
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