土浦駅前通りの大和町の区間です。小網屋と武蔵屋の角の五叉路の交差点を過ぎたところに、五叉路の道の一つが斜めに延びています。この細い道の入口には「ふれあい横丁」という立て札がありました。近世の地図にはこの道筋が描かれており、道の入口の辺りには数軒の町屋があったことが確認できます。この「ふれあい横丁」の道筋は駅前通りと鋭角に接していますが、「〔99/01〕土浦・水郷都市の面影をたどる」では、川筋や堀筋が埋め立てられ、新たな道筋となったところをいくつも見てきました。この道筋も一見したところ川筋のように見えますが、そうではなかったようです。ここから東へ進むとまもなく土浦駅前に出ます。近世には、町屋は川口川沿いに延びているだけで、現在の大和町は低湿地もしくは霞ヶ浦の流域だったところです。現在進んでいる駅前通りは、土浦駅が1895年(明治28年)に開業した後に形成された道筋です。近代の新しい道筋であるにもかかわらず、道が曲がっているのが面白いですね。なぜ曲がっているかについては他のページでも触れました。
|