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『マッピング霞ヶ浦*』をふり返る#1


分類: 共通ページ 地域: 霞ヶ浦エリア
(登録日: 2020/04/16 更新日: 2021/01/03)

ことはじめ


ある年、私は、生れてはじめて霞ヶ浦周辺の地域をおよそ半年ほどかかってめぐったのであるが、それは、私の三十数年の生涯において、かなり重要な事件の一つであった。私は霞ヶ浦地域に生れ、そうして高校生までの間、霞ヶ浦地域において育ちながら、土浦、石岡、玉造、阿見、それだけの町を見ただけで、その他の町村については少しも知るところがなかったのである。

太宰治の『津軽』をパロッてみました。我ながら思うこと。全く違和感がない(笑)。

人は故郷に関心がなくても、30歳代ぐらいになると故郷を見つめ直す成長的・内省的段階に入るのだろうか、というのは、『津軽』から想起されることです。

もう一つの動機は、ウェブサイトの自動生成というものが自己表現の強力な支援機能になるということを試してみたいと思ったこと。そう思った時に具体的なコンテンツとして故郷が対象に思い描けてきたということです。

今振り返ってみれば、生まれ故郷である出島村が町制を施行して霞ヶ浦町になる時に、そのお祝いをサイト開設でしよう、という動機がこのサイト制作のねらいに記しました。しかしながら、今から思ってみると、そういうことよりもより内発的な興味の発露、というものの方が大きかったと思います。
 

段階的進化


足かけ23年に及ぶ『マッピング霞ヶ浦*』をふり返ってみると、明らかに、私自身の成長的経過ないし、コンテンツの段階的進化という変遷が見えてきます。ざっくりと次のような整理ができます。

【1】ことはじめの試行錯誤
1997年1月からの約1年間、まさにことはじめの試行錯誤でした。当初、ビデオ映像の記録から静止画を取り出し、底から切出したトピックを記事にしたというのがごく初期のアプローチです。今見直すと恥ずかしさを感じるものばかりですが、自分自身の興味関心の発露が記事化されているという点では、大切な足踏みの一年間であったと思います。

私がおそらく最もチャレンジしたいと思っていたことは、地域を移動して回ってその様子をまるごと記録するという地域へのコミットの仕方です。それを端的に実験したのが、「〔97/05〕高浜入路(出島〜高浜)」「〔97/05〕出島路(出島〜土浦)」です。家内に車を運転してもらい、私は助手席から撮影をし、車を降りては撮影をする。一日数時間の長さがあってもそこから数百点、千数百点ぐらいの静止画をサンプリングし、それらをグループ化して記事に束ね、道行きシーケンスを綴るというもの。この方法は、その後20年以上に渡る私の地域記録のルーチン(方法論か?)と化しました。

道行きシーケンスを「カテゴリ」として括ったのは新境地の開拓を意味しています。これはカテゴリというよりは「テーマ」という方がいい。道行きと共に記録しサンプリングした画像をグループ化し記事化して綴る。PopCornというツールを開発したのはその記述をするためであったし、それによって地域の綴り方が開拓されました。

そこで同時に試みていたことは、多数の画像を排除することなく包摂し公開することです。従来のデジタルアーカイブは排他的、記事並立で構築されるものでした。あれもこれも、また、言葉にできない末梢的な画像の一つ一つでさえも、それらを排除することなく包摂する。これが究極の地域アーカイブの方法論である、という確信に近いアプローチです。おそらくこの意図を感じてみてくださる方はほとんどいないのではないかと思います。
 
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