土浦市営駅東駐車場に駐車しておいた車を出して、駐車場を出ました。駅東駐車場の屋外スペース(土浦港湾埋立地)が旧川口川の河口跡で、駐車場に隣接する進行方向左手の道筋が旧川口川閘門跡のガードに続いていることは、既に詳しく紹介したとおりです(→「〔99/01〕川口川閘門跡」など)。この後、川口跨線橋を通ってホテルマロウド筑波へ向かいました。土浦の町を水害から守るため、常磐線は当初の計画路線を変更して霞ヶ浦湖岸沿いに敷設されました。土盛りされた軌道が堤防の役割を果たしていたわけです。常磐線敷設当時、線路は周囲の土地よりも一段高かったはずですが、土浦駅周辺ではそれほど線路の高さを感じません。それだけ、駅周辺の土地が土盛りされて高くなったからでしょう。土浦の都市空間が湖岸へ延長された後、常磐線は市街側と湖岸側を大きく隔ててきました。川口跨線橋は、この断続した空間の横断路として設けられたものです。その後、常磐線の霞ヶ浦湖岸低地にはさらに二つの跨線橋(真鍋跨線橋、R354の木田余橋)が架けられました。
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