カテゴリ: 水草と沈水植物・霞ヶ浦水系 タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の水草 市町村: 石岡市 (登録日: 2004/06/10 更新日: 2011/12/10)
◆カキツバタ群落・石岡市高浜◆群落付近の耕作の方や、個人、団体の人たちの努力によって、カキツバタの群落が完成されつつあります。大事に見守っていきたいと思います。*カキツバタは茨城県では林の中の湿地帯で見られますが、最近は少なくなってきました。湿地帯の開発が主な原因と思われます。時々、霞ヶ浦周辺でこのような上流から流れ着いたと思われる個体が開花しているのを見かける時があります。日本では類似の種類ではカキツバタは5月開花、紫の花下弁に白い線が入り、葉は淡緑色で幅が広く、葉の中肋がない。*アヤメは紫の花に下弁の元白に紫の脈が入り、爪部は黄に紫の爪がある。葉は狭く中肋がない。そして草丈が低い。*ノハナショウブは下弁の元中央に黄の一線が入る。葉の幅は1〜1.5cmで中肋は隆起する。*ハナショウブはノハナショウブの園芸品種であり共にふつう早咲き、遅咲きがあるが6月に開花する。*湖畔で良く見かけるキショウブは明治時代日本に入った外国種である。カキツバタは園芸品種として牧野富太郎博士も50品種ほどあげていたそうです。またカキツバタは世界のアヤメ科の中で最も好水性だそうです。万葉集の頃から我が国で親しまれてきた植物です。(参考 カキツバタ花暦 堀中明 著 アボック社1990)